イスラエル・トルコ旅行記 トルコ編1日目(3/13)

昨日の寒さは雨のせいだと思いたかったが、そうではなかったようだ。外へ出ると曇り空でも刺すように寒い。イスラエルが暑かったからというのもあるが、この寒さでは外を歩く気持ちが鈍ってしまう。日本から持ってきたカイロを腹と腰に貼ると、だいぶ寒さが和らいだ。

途中ケバブを買って、まずは有名なアヤソフィアへ向かってみることにした。ケバブはデミグラスソースのいい香りがする。かじってみるととてもジューシーで、肉の旨味が口に広がる。同時になんだか無性に懐かしい味がした。たぶん、ケチャップが多めに入っているからだろうか。小さい頃母親が作ってくれた料理を思い出した。

これで10リラ
カラフルでかわいらしい

アヤソフィア前の広場には観光客や物売りなど、たくさんの人でごった返している。入場ゲートには料金が提示されており、60リラかかるようだ。高いと感じたがミュージアムパスというものもあるらしく、イスタンブールに点在する遺跡や博物館を定額の185リラで見回れる。有名なアヤソフィア、トプカプ宮殿、ハレムをそれぞれ観ると合計155リラかかるようなので、あと一つ見れば元が取れる。得といえば得だが、そんなに観るだろうか?宿一泊分以上の値段だが、まあいいかと買うことにした。

スマホで集合写真を撮っている
アヤソフィア
残念ながら工事中の部分も多かった
2階から
模様がすごく細かい
石もいろいろな種類を使っている
チケット売り場はびっくりするほど行列していた

向かいにあるブルーモスクがこの時間は閉まっているので、近くにある地下宮殿に行ってみることにした。
入口はとても小さく、行列がなければ公衆トイレとでも思ってしまいそうだ。残念なことにミュージアムパスでは入れないそうで、20リラかかってしまった。
中は入口の狭さからは考えられない広さだ。地下宮殿というよりも地下水路といったほうがいいだろう。

次はお土産を探すのも兼ねて、有名なグランドバザールに向かう。宝石や工芸品、布製品や食料品など、売っているものごとにエリアに分かれていてだいぶ広いらしい。

バザール入口。荷物検査のためにゲートをくぐる
絨毯エリア

バザールを抜けたところにちょうどトラムの駅があった。
イスタンブールはトラムが発達しており、市内ほとんどの場所に行くことができる。
トラムに乗るには1回5リラトークンを買うのだが、何度も乗るならイスタンブールカードというチャージ式のカードを買った方が得らしい。調べてみると、初回こそ6リラかかるものの、乗車料金は2.6リラ、最初の乗り換えから2時間以内であれば2回目は1.85リラ、3回目は1.4リラとどんどん安くなっていく。

早速買ってみようとするが、何度券売機を操作してもうまくいかない。
ふと後ろを見ると行列ができてしまっていたので、ああごめんなさいと先を譲ると、譲られた二人組の男は自分のキップを買うでもなく、どうした?と声をかけてくれた。何度もトライしてくれたものの結局買えなかったが、一緒に真剣に悩んでくれたのが何よりうれしい。トルコ人は親日とはよく聞くが、日本人だから助けてくれたわけではないのはよくわかる。

一駅歩いた駅でもう一度試すと難なく買うことができた。どこまで乗ろうか考えていなかったが、路線図によるとこのまま走ると川を越えるようなので、その次で降りることにした。

改札

カラキョイという駅に着いた。
乗った駅よりも高い建物が多く、都会っぽい雰囲気がする。散策したいものの寒くてかなわないので、目についた店で暖まることにした。

頼んだホットコーヒーを持ってくると、店主は外へ掃除をしに出てしまった。店内には僕ただ一人。ボーッと外を眺めてコーヒーを飲むと、その度に強張っていた体が緩んでいく。

店主が掃除しているのが見える

回復したところで外へ出て、今度は海の方へ向かってみた。
ガラタ橋の向こうにブルーモスクが見える。海と、日本ではまず見られない景色に旅情を感じさせられる。

橋のそばには魚市場があった。日本で食べる魚に詳しいわけではないが、見たことのない魚ばかり並んでいる。そういえばこの辺りで売られているサバサンドがうまいという話をよく聞いた。
ちょうどレストランも何軒かあるし、ちょっと食べてみることにした。
安そうな食堂でオーダーしたが、思いのほか大きなサバサンドがやってきた。青魚をパンで食べたことなんかないので味の想像がつかなかったが、脂が乗っていてびっくりするほどうまい。添えてあるレモンもいいアクセントだ。サバが日本食っぽくて少し懐かしい気持ちになった。

電飾屋さん
工具などを売っている通り
右側に見えるのがブルーモスク
サバサンド

船着場を歩いていると大きな駅を見つけた。ここから船に乗れるのか。交通手段として船が使えるのは知っていたがこれにすぐ乗れるのかと思うとワクワクしてくる。しかも料金もトラムに乗るのと変わらないのだ。すぐに出航する船があったので試しに乗ってみることにした。

中は1階と2階に分かれており、売店では軽食と飲み物が買える。ありがたいことに温かいチャイが1.5リラ、たった30円だ。小さい紙コップだが躊躇なく飲める。
出港してから甲板に出てみるとびっくりするほど風が強く冷たい。結構なスピードで進んでいるようだ。ぜひ外から海を眺めたいと思っていたがこれでは凍えてしまう。少しだけ眺めて早々に切り上げた。温かかったチャイはこの短い間ですっかりぬるくなってしまった。

ガラタ橋とブルーモスク
船用の駅
本当に心に沁みた
驚くほど寒い
ライブが行われていた

15分くらいして船が到着するアナウンスが流れた。カディキョイという街に着いたらしい。

駅を降りると目の前にに大きなビルや商業施設が並んでいる。今までとはまた違った街並みにワクワクしながらぶらぶら歩くことにした。

旧市街より近代的
むち打ちの人用だろうか


そう広くない通りの真ん中に、男が何か広げている。なんだろうかと近づくとムール貝を売っていた。値段も1つ1リラと安いので買うことにした。
本当に一口サイズのものだが、これが本当にうまい。ピラフのようだが食べた瞬間に貝の風味が広がっていく。露店でこんなにうまいものが売っているとは。あまりにうまくてもう2つ食べてしまった。

しばらく歩いているとまたムール貝のピラフ屋に出くわした。今度はきちんと店がある。食べないわけがない、とまた2つ食べてしまった。

やみつきになるほどうまかった
ブログに載せるよと写真を撮ったが店名を忘れてしまった
飲食街もある

建物の中に何やら店が並んでいるので入ってみた。どうやら本屋街のようで、どの店でも色々な本を売っている。
店構えを眺めながら歩いていると、突然後ろから声がした。
「ニーハオ」
振り向くと店員だろうか、青年がこちらを見ている。
「いや日本人なんだ」
「日本人だったか!そうだ、日本人ならこの本読めるんじゃない?」
そう言って彼は天井の高さまである本棚をゴソゴソやり始めた。突然なんだろう?少し警戒しながら待っていると、ごめん間違えた!と本を持ってきた。タイトルはThe history of SONYと書かれているが中はトルコ語だった。日本語で書かれていると思ったのだろう。
「ごめんごめん、でも俺日本が好きでさ、ちょっと質問していい?」
「日本語勉強したいんだけど、どうやったらいいかな?」
難しい質問だ。じっくり考えようと思ったが、答えをきちんと出す前に彼が色々質問してきた
「何で日本はアメリカと仲良くしてるんだ?原爆落としたのに」
「日本では首相と天皇どっちが偉いの?」
確かに外国人らしい質問かもしれない。
あれこれ話しているうちにイスに座らせてくれて、さらにはチャイの出前まで頼んでくれた。
彼はソニーを筆頭に日本のメーカーが大好きで、ソフトウェアのエンジニアになりたいらしい。いつか日本で働きたいので少しずつ日本語を勉強しているそうだ。
「でも勉強も難しいんだ。自分で作った文が合ってるかわからなくて」
「もし連絡くれたら俺が作った文チェックしようか?」
「いいの?本当に?ぜひお願いしたいよ!!」
彼は目を丸くして驚いていた。こっちも英語の勉強になるし何よりおもしろそうだ。

1時間くらい話して、帰りのフェリーの時間を調べてもらい別れた。最後は本を買いに来たお客さんに記念写真も撮ってもらった。

ああ楽しかった。ホクホク顔で歩いていると
またすぐおじいさんに話しかけられた。
日本から来たと言うとああそうかと大きくうなずいた。仕事で船のソフト面のメンテナンスをしていて、日本にも何度かきたことがあるらしい。
日本人は正直だからいい。他の国の人が途中で投げ出すことを日本人はきちんとやってくれると言ってくれた。

イスラエルではみんな英語が堪能だったのどほとんど聞き取れず話もうまくできなかったが。トルコ人はイスラエル人ほど英語が得意でなくゆっくり話すのでこっちもちゃんとコミュニケーションが取れた。

本屋の入口

帰りはフェリーではなく地下鉄を乗り継いで行くのだが、乗り換えでカードのチャージが切れてしまった。財布には50リラ札しかない。イスタンブールカードは必要な分だけチャージすることができず、入れた分のお金は全額チャージされてしまう。
一回きりの切符は20リラまでしか入れられないようだ。
構内にPOLICEの書かれたベストを着た私服警官が数人談笑していたので聞いてみると、
「その辺でショッピングして崩すしかないかな、はい終わり!」
とピシャリと言われてしまった。

仕方なく地上のショッピングモールでビールを買った。
店内が少し日本ぽいと思ったが、そうではなく日本も他の国も均一化してるんだなあと思った

ショッピングモール。映画館もあるようだ
スーパーの中
じゃがいも1kgで40円とかちょっと信じられない
電車のモニターがエラーを起こしていた
駅に血圧計があった

ホテルに戻る前にディナーを取ることにした。ちょうどホテルのそばに飲食店街がある。トリップアドバイザーによるとうまい店も多いようだ。一軒安くて評判のいい店を見つけたが、気になるレビューがあった。酒を置いていないというのだ。それは困る。できればビールを飲みたい。
まあとりあえず行ってみようと店へ向かった。店内はだいぶ賑わっていて、席も空いてなさそうなくらいだった。まだ入れるよ、とレジの店員が教えてくれたがそれよりもビールだ。酒はあるかと尋ねると、今週はイスラム教のなんたらで売っていないそうだ。少し迷ったが結局ビールを取ることにした。
さてどうしよう。店構えや外に置いてあるメニューを眺めながら一通り周ったが、酒が置いてある店は料理の値段も高い。食堂のような店は安いが酒は置いてない。仕方ない、ビールは部屋でゆっくり飲もうと適当な食堂に入ることにした。
客は他に1組のみ。もう少し賑わっている店にすればよかったかもしれない。スパイシーなケバブとスープ、チャイのセットで20リラなら安いしいいだろう。
まずはチキンスープが出てきたが、これが意外にうまい。ほどよい塩気で深みがある。一緒についてきたナンを付けて食べる。
メインのケバブは肉感がすごい。ライスはちょっと甘みがあって、ケチャップで作るオムライスみたいな味だ。焼きトマトもうまいし、サラダの玉ねぎも甘くてうまい。ナンもおかわりできるし、これで20リラなんていい店を引き当てた。

チキンスープとナン

ホテルに戻ってビールを飲みながら今日のできごとを反芻する。船は楽しかったしたくさん人と話せたし飯もうまいしいい日だった。

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