イスラエル・トルコ旅行記 イスラエル編4日目(3/10)

今日もぐっすり眠れたいい朝だ。こっちに来てからというもの、クタクタになるまで行動してぐっすり寝て体力を完全に回復させるという、子供みたいな生活を送っている。一日9時間以上寝ているがとても健康的な気分だ。
今日はパレスチナ自治区のベツレヘムに向かうつもりだ。ベツレヘムはキリストが生まれた地ということだが、それよりもイスラエルとパレスチナで争っている二つの国の何が違うかを知りたい。あとはこれらを分ける壁とその辺りに描かれたバンクシーのウォールアートを見てみたい。

宿の近くにある、昨日の夜行列のできていた店で朝食を買ってみる。まずはパンをピタかシャワルマから選ぶらしい。初日にテルアビブの屋台で食べた小さなコロッケをファラフェルと言うようだ。とりあえずファラフェルと野菜をピタパンに挟んだ、屋台と同じものを頼んだ。10種類以上ある野菜から好きなものを好きなだけ頼むことができる。出来上がったものはかなり大きく、これで12NIN、350円ならだいぶ安いのではないだろうか。昨日の味気ないカップラーメンとそう変わらない値段だ。ファラフェルの衣はサクサク、野菜もジューシーでめちゃくちゃうまい。これは確かに行列もするだろう。

ピクルス、キャベツ、揚げナスなど野菜もたくさん入っている
そばにあるマクドナルドはセットで50NIN、1500円

ベツレヘムへ行くには旧市街のダマスカス門近くのターミナルからバスで行くらしい。
門の北東に大きなターミナルがあったのでベツレヘム行きのバスを聞いてみたが、ここではなくダマスカス門の正面にあるターミナルから乗るということだった。

大きなバスターミナル
買い物もできる
本当はこのあたり
そばにある市場はだいぶ賑わっていた

ガイドブックに書いてある番号のバスではないがベツレヘムと書いてあったので乗り込んだ。料金は6.8NIN。
乗客は頭に被り物をしたムスリムの女性が多い。キリストと関係があるわけではないだろうがどういうことだろうか。


40分ほどでベツレヘム近くまで来たが、現在地を見るとベツレヘムからどんどん遠ざかっていき山の中へ入ってしまった。もっと前で降りるべきだったのか?ドライバーに聞いてみるとちゃんとベツレヘムへ行くらしい。現在地がわかって便利なのはいいが神経質になるのも考えものだ。
バスはcheck pointと書かれた看板の前で折り返し、また引き返していった。まもなくベツレヘム市内へ入ると、エルサレムにあるヘブライ語の看板ではなくアラビア語のものを見かけるようになった。

右に見えるのがベツレヘム
右に見えるのがベツレヘム

バスが止まり乗客が全員降りていく。いちいちバスステーションを気にしなくともここが終点だったのか。
バスを降りたとたん、待ち構えていたタクシードライバーたちが
「タクシー?タクシー?バンクシーウォールアート、タクシー?」
いくら無視しても話しかけてくる。インド旅行以来の圧力だ。


バンクシーの絵は街中にあるらしく、見つけるのが大変なので確かにタクシーで周るのが一般的と聞いていた。オンリー10シェケルと言うドライバーもいたが、相場は50〜100NINらしいのできっとあとでふっかけてくるだろう。
別にタクシー使わなくても自分で行けるよ、と昨日田中さんと話した時にウォールアートの場所を教えてもらっていたので、タクシーは使わず周ることにしていた。

ドライバーを振り切ろうと歩いているうちに、キリストの生まれた生誕教会が近づいてきた。少なくともイスラエルの二つの都市とはまた違って、雑多で活気がある。

BFC=ベツレヘム・フライド・チキン
BFC=ベツレヘム・フライド・チキン
絨毯屋
絨毯屋
車の上に商品が並ぶ
車の上に商品が並ぶ
通り過ぎざまにピース
通り過ぎざまにピース
肉を焼いていた
肉を焼いていた

生誕教会へ着いたが、中に入ると長い行列ができている。どれだけ広いかわからず、ずっとこの調子なら見なくてもなあと思っていたが、行列を作っているのは一部のスポットだけで、あとは自由に見られるようだ。

聖誕教会の入口
聖誕教会の入口
分かりづらいがだいぶ低い
分かりづらいがだいぶ低い
右側は工事中
右側は工事中

一通り見たところで、今度はバンクシーのウォールアートを見に行くことにした。
一番行きやすいのは、ちょっと離れているが兵士が花束を投げる有名な作品だろう。マップによると二キロちょっとの距離だが歩いて40分以上かかるようだ。そんなに時間かかるだろうか、まあ散歩のつもりで行ってみよう。

坂道を登る
坂道を登る
帰りはこの坂道を登ると思うと辛い
帰りはこの坂道を登ると思うと辛い
のどかな道が続く
のどかな道が続く
dangerと書かれると素直に怖くなる
dangerと書かれると素直に怖くなる
遠くにバンクシーの絵が見える
遠くにバンクシーの絵が見える
ガソリンスタンドの壁に描かれていた

次に行きたいのは生誕教会まで戻ってさらに歩いた、パレスチナとイスラエルの分離壁だ。歩くと1時間以上かかるようで少しくじけそうだ。
突然後ろからクラクションを鳴らされて何かと思って振り向くと、若者が写真を撮るポーズをしている。ああ、さっき写真に写った若者だ。また写真を撮らせてもらったが、そういえばダメ元で乗せてもらうよう頼めばよかった。

陽気な二人だった
陽気な二人だった


しばらく歩くとタクシーが止まっていた。ドライバーも暇そうに豆を食べているし、ぼられる可能性も低そうだ。もうここからタクシーに乗ってしまおう。とはいえ相場がわからないのでとりあえず5NINで交渉してみるが話にならないらしい。20NINと言ってきたのでちょっと値下げして15NINで行ってもらうことになった。
分離壁といえばおそらく有名なはずだが、ドライバーは場所を全く知らないらしい。助手席に乗って教えてくれと言われて地図を見ながら右折、左折などを指示するが、狭い道なのに驚くほど速いスピードで運転する。車や人がいてもお構いなしだ。あっという間に分離壁に着いてしまったが、こんなに怖い思いをしたのは久しぶりだ。

タクシーを降りたところでふと後ろを向くと、バンクシーの有名なウォールアートを見つけた。

防弾チョッキを着た鳩
防弾チョッキを着た鳩
駐車場に描かれている
他にも描かれている
バンクシーがオーナーで分離壁に面している「世界一眺めの悪いホテル」
バンクシーがオーナーで分離壁に面している「世界一眺めの悪いホテル」
分離壁が続く
分離壁が続く
(イスラエルは)壁でなく(国民食の)ハマスでも作ってろ
(イスラエルは)壁でなく(国民食の)ハムスでも作ってろ
左にあるのは監視塔
左にあるのは監視塔
トランプ大統領
トランプ大統領
漢字「平和」と書かれている
漢字「平和」と書かれている
バンクシーグッズが売られているバンクシーショップ

だんだん腹が減ってきたので中心部へ戻ることにした。車の多い通りだからかレストランや屋台が全くない。30分歩いてやっと見つけたが、いつの間にか中心部に戻ってきていた。

普通の駐車場に停めてあったがこれで走るのだろうか
普通の駐車場に停めてあったがこれで走るのだろうか
アラブ語が並ぶ
アラブ語が並ぶ
道路の真ん中でお茶を売っていた
道路の真ん中でお茶を売っていた
バス停
バス停

バンクシーのウォールアートと分離壁だけなら半日で周れると思ったがもう夕方だ。結局1日かかってしまった。
帰りのバスの場所を確認し、もう一度目抜き通りへ向かってみた。

また朝と同じくファラフェルサンドを頼んでしまった
肉は他と違って揚げずに焼いている
肉は他と違って揚げずに焼いている

最初通った時は生誕教会へまっすぐ向かっていたのでゆっくり見ていなかった。ちょっと余裕を持って見るだけで、人と話したり思わぬ場所を見つけられるのが面白い。

生活雑貨店が並ぶ施設。一眼が珍しいのか写真を撮ってくれという人がたくさんいた
生活雑貨店が並ぶ施設。一眼が珍しいのか写真を撮ってくれという人がたくさんいた
この雑多な雰囲気が好きだ
この雑多な雰囲気が好きだ
市場があった
市場があった
キャベツが大きすぎる
キャベツが大きすぎる
ちょうどバスが来ていた
三角マークの現在地からエルサレム行きのバスが出る

バスに乗りエルサレムへ戻る。途中でバスが止まって警官が入ってきた。もともと調べていたので驚かなかったが、ベツレヘムからエルサレムへ向かう場合は警官によるチェックがあるらしい。パレスチナ人は入念なチェックを受けるらしいが、バスには外国人しか乗っていなかったのでパスポートを出しておくだけでチェックは済んだ。

日が暮れた頃にエルサレムに到着したが、まだ散策したい気分だったので旧市街へ行くことにした。

キリストだろうか
キリストだろうか
ユダヤ人居住区は店が並んで街並みも整っている雰囲気
ユダヤ人居住区は店が並んで街並みも整っている雰囲気

一通り巡ったところで、とうとうカメラのバッテリーが切れてしまった。これまでは撮りたい!と思った時にだけ電源を入れて、数枚だけ撮ってまたしばらく休ませることでなんとかやってきたが限界らしい。諦めて帰ることにした。

晩ごはんはどうしようか。今日はファラフェルサンドしか食べていないので他のものがいい。宿に向かって歩いていると手ごろなパスタ屋があったので入ることにした。
ピザやチキンがあったが、きのこのクリームパスタが気になった。オーダーしようにも店員がいなかったので大声で呼んでみると、奥から店員がスマホのイヤホンで電話しながら出てきた。指差しで注文し、そのまま電話しながらまた奥へ戻っていった。こういうところが日本の文化と違って面白い。

もう少し具材があるかと思ったが、本当に舞茸とパスタだけだった
もう少し具材があるかと思ったが、本当に舞茸とパスタだけだった
帰りがけの商店で野菜が売っていた。
帰りがけの商店で野菜が売っていた。例えば左上の玉ねぎは一つ10NINなんだろうか。だとしたら高すぎて宿で料理する気にならない。
途中見つけたキッチン雑貨の店。プラスチック製だが10NINくらいと安い
途中見つけたキッチン雑貨の店。プラスチック製だが10NINくらいと安い
右側のみじん切り器は同じものが家にある
左側のみじん切り器は同じものが家にある

宿に着いてからカメラのバッテリーについてスタッフに聞いてみると、誰か持ってる人がいないかグループチャットで他の従業員と登録してる宿泊客に聞いてみてくれるという。すぐに他の従業員から同じメーカーの充電器を持っていると返信があった。自分の部屋とベットナンバーを伝えればあとで持ってきてくれるらしい。同じ型の充電器だといいんだが。
部屋でゆっくりしていると、カーテンの外からベットナンバーセブン?と声が聞こえた。きっと充電器を持ってきてくれたんだ。カーテンを開けて充電器を見せてもらうが、残念ながら違う型のものだった。
「この充電器もキャノンのだけど…」
「俺の持ってるのは違う型の充電器なんだよね…ほら…」
「ああ…そうか…」
「わざわざありがとう」
「うん…」
なんだか申し訳ないことをしてしまった。

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