キューバ旅行記 9日目(2/24)

昼くらいに目を覚ましたがすこぶる調子が良い。今まで何度か日本のことを思い出したりしたが、やっぱり疲れがちゃんと取れてなかったからだ。
最近年齢のことを思う。歳を取ると行動するのがどんどん面倒になっていくそうだ。たとえ楽しいことであっても。毎年行ってるこの海外旅行までも面倒になってしまったのかと思ったが、まだそうではないようで安心した。

お金が心もとなくなってきた。今持っているユーロを両替するか、ATMでキャッシングするかだが、casaのオーナーによると両替するほうが損をしないらしい。サンティアゴデクーバには、狭いわりにたくさんATMがある。両替するにはCADECA(カデカ)という両替所か、スペイン語でBANCOという銀行で両替ができる。
オーナーに、メインのホセ・アントニオ・サコ通りにCADECAがあると言われたが見つからないので、ランチの客引きに聞いてみると案内してくれるという。
少し警戒したがついて行ったCADECAは休みだった。銀行でも両替できるから連れて行ってあげると言われたが、うーんついて行くのはどうだろうか。今度こそ警戒して、ATMで下ろすから大丈夫だと半ば強引にその場を離れようとしたが、客引きは一応、と銀行の場所を教えてくれた。変な所に連れて行かれたり、教えてやったんだから俺の店で食えと言われたりするかと思ったが、単純に親切な人だったのだろうか。
結局銀行も空いておらずATMで下ろそうとしたが、何度トライしても「このカードは使えません」と表示されてしまう。仕方なく予備のクレジットカードで下ろすことができた。カードを一枚しか持っていなかったら日本円もほとんどないし大分苦労したことだろう。

google翻訳でスペイン語から英語にして理解した

土産屋が並ぶ通りをフラフラしてから、昨日聞いたモロ遺跡に行くことに決めた。世界遺産らしく、ここからタクシーで往復10~15cucで行けるようだ。

そわそわするような絵柄

そわそわするような絵柄

英語と似ているので何となく書いてあることがわかる。「Garage No Parking」

メインから一本入った土産屋の並ぶ通り。若者が多い。

散歩しながらだったので、タクシーのたむろしてるエリアからだいぶ離れてしまった。もう少し先に大通りが見えるのでそこからタクシーを捕まえることにしようと思ったがなかなか捕まらない。どうしようかと思っていると、バス型のタクシーがやって来たので乗り込み、「モロは行く?」と聞くとsi(yes)と答えた。発車してから料金を払うよう言われたが、たったの1cuc。大丈夫だろうか。

予感は的中した。団地のようなエリアに入ったところで全員降り、モロ遺跡は?と聞くとスペイン語でわからないがやっぱりこれ以上は行かないらしい。降りてバスを改めてみると、Route taxiと書かれていたので巡回バスのようなものなのだろうか。

団地のようなエリア

団地のようなエリア

そんなに遠くまでは来てないが、周りにタクシーはないしさてどうしよう。トゥクトゥクがいたのでとりあえずタクシーの多そうなマルテ広場に行ってもらおうと話しかけると5cucだと言う。高いが仕方ない。

自転車の修理屋が並ぶ

自転車の修理屋が並ぶ

馬車に注意

馬車に注意

大通りに出ると観光名所になっている広場に出た。写真撮るなら降りていいぞと言ってくれた。

ここならタクシーも捕まるかもしれないと思い、ドライバーに、本当はモロ遺跡に行きたいからここでタクシーを捕まえたいと伝えるが、スペイン語でまくし立てられ何を言っているのか全くわからない。こっちの話は伝わっているだろうか。通りがかりの人に通訳になってもらうと、どうやらここから近いタクシー乗り場までなら3cucで連れて行ってくれるらしい。

途中にいた馬車。暴れないように横がほとんど見えない

少し離れたバスストップで降ろされた。タクシー乗り場ではないが、さっきよりはタクシーが通る。そのうちバスが来たので後ろに下がると、離れたところから男がモロ!モロ!と叫んでいる。もしかしてさっきのドライバーが話しておいてくれたのだろうか。ありがたい。料金を聞いたら人差し指を立てたので1cucかと思ったが、たったの1cup、4円だ。

サンティアゴには国際空港があり、モロ遺跡はその近くにあった。バスを降りると土産屋が並び、そこを抜けるとまさに要塞のイメージそのままのモロ遺跡が見えた。

入口

入口

中には大小いくつも部屋があり、光が入らない部屋は特に暗くて埃っぽい匂いがする。かつてはここでたくさんの人が暮らしていたのだろうが、現在はモロ遺跡やサンティアゴの歴史が展示されている。

google翻訳で英語になった


なんだかおどろおどろしい部屋だった


階段を登っていくと一面の海に出た。

ああこれだ、この景色だ。自分の視界全てが水平線だけのシンプルな景色。途端に全身の力が抜けていく。キューバに慣れたつもりだったが、もしかしたらどこか緊張していたのだろうか。人が寝そべられるくらいの塀の淵に寝転がって、少し眠ってしまった。

右奥にサンティアゴデクーバの街が見える

見張りの穴

見張りの穴

こう見える

敵が見えたら金を鳴らすが、今は観光客のためのもの



タクシーで来た人は行きも帰りもそのままタクシーだろうが、バスで来てしまったので交通手段がない。とはいえ帰れないことはないだろうと歩いていると、出口にタクシー?と聞いてくる運転手がいた。サンティアゴまでの値段を聞くと10cuc。往復10~15cucが相場らしく、そう考えると安くはないが、他にタクシーもないので交渉して8cucで乗ることにした。
ドライバーかと思ったがそうではないらしく、すぐに電話でタクシーを手配し始めた。日本人だとわかると「マツザカ!!」と握手を求めてきた。

しばらくするとだいぶオンボロなタクシーがやってきた。しばらく走るとどこから来たのか聞かれたので「アイム ハポン(私は日本人だ)」と返すと、オーウ!ハポン!と喜んでくれた。

「前に日本人を乗せたことあるんだよ、ナオミって名前の」
とカタコトの英語で話してくれた。
「メイビー レディー、ウーマン?」
「イェス!イェス!ハッハッハ!!」
だいぶテンションが高い。
途中の看板に’Yo Soy~’とよく見かける単語があるので聞いてみると、
「ヨーソイ キューバン」
と自分を指した。I amってことだろうか。
「ヨーソイ ハポン」と私も自分を指すと、イェース!!とドライバーも大はしゃぎして、楽しくもハイタッチまでしてしまった。
他にもスペイン語を教えてくれた。
「コンパイ イズ グッド ピーポー、ハバナ ノー、オンリーサンティアゴ」
コンパイという単語は良い人々という意味で、サンティアゴでしか使わないということか。
「サンティアゴ?「コンパイ」」 「ハバナ?「ノー」」と二人ではしゃいで楽しかった。

casaでゆっくりしてディナー。今日はcasaで食べることになっている。初日にオーストラリア人とイタリア人が食べているのを見て、うまそうだったし7cucと外で食べるよりか安いのでお願いすることにしていた。
一緒に泊まっているオーストラリア人たちと一緒に食べたかったが、料理は一人分しかなかった。オーナーに聞くともう少し後の時間に食べるらしい。
少し寂しかったが料理はうまかった。

ライスはおかゆみたいに少し柔らかく、かぼちゃやインゲンが入ってる。トマト風味でうまい。メインのポークもトマト風味でいい塩気が効いていた。

屋上

屋上

食べ終わってそのままテラスでゆっくりしていると、昨日のイタリア人が玄関から上がってきた。一緒にディナー食べるかなって思ったけど…と言いかけたがやめた。女性連れだったからだ。トローバで誘われた時のような、濃い化粧にピチピチのドレスの黒人。少しばつが悪そうに、私の隣の部屋へ入っていった。

特に疲れていないし、部屋にいるのもなんだか居心地が悪いのでまた外へ出ることにした。メインストリートを抜けてマルテ広場に着くと、何のイベントなのか屋台が出ていた。音楽も爆音でかかっていて、まるで祭りみたいだ。一画では若者が男女ペアになってダンスしている。ダンスが上手い男がモテるようだ。

trovaの近くでイベントをやっていた

のど自慢大会のようなもの

近くの雑貨屋で石川さゆりのレコードを見つけた

別の広場でもライブが行われていた

イベント会場

イベント会場

踊りまくっている

踊りまくっている

ビールを一本飲んだ後フラフラしていると、何となくまたtrovaの前に来てしまった。節約旅行者には安くないので入ろうか迷ったが、聞こえてきた音楽がよかったのでまた入ることにした。

trovaの外観

trovaの外観

フロアはもうだいぶあたたまっていて、観客が各々踊っているところだった。
演奏が終わると驚いたことに、こないだここで一緒に写真を撮ったレナルドがステージに登場した。なにやら話しだし、どうやら休憩になったようだ。バンドのメンバーだと思ったが、トローバ専属のMCなんだろうか。
私を見つけると駆け寄ってきてくれて、「オー!ハポン!」とハグをした。覚えててくれてうれしかった。

trovaの中央にいる観光客の女性がびっくりするほどダンスがうまかった

カサに戻ってビールを飲みながら、なんとなく今日のことを振り返ってみた。道に迷ったのもモロ遺跡もカサでのご飯も、その後の散歩もtrova でのライブも全部が楽しかった。今日は疲れもさほどないし、いい気持ちで眠れそうだ。

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