フィンランド旅行記 3/21(2)ヘルシンキ散策

 弟がスクリーンショットで撮っておいた雑貨屋の地図とガイドブックの地図を照らし合わせながら探すが一向に見つからない。
 この辺りは道路が碁盤の目のようになっていて、通りの名前の標識もないので現在地がいまいちよくわからない。
 何人かに聞いてみたが人によって答えが微妙に違う。中には話しかけようとした僕を手で遮って迷惑そうにそのまま去ってしまう人もいた。今までの街は観光地で外国人も多かった。サーリセルカなんてそこら中から日本語が聞こえてきた。ヘルシンキではまだ日本人らしき人は見かけていない。外国人の密度によって英語慣れ、観光客慣れに違いがあるのかもしれないが、この対応によってヘルシンキに冷たさを感じてしまった。



郵便局


郵便屋さん。



 一時間くらい歩き回っただろうか。目的の店は今まで何度も通り過ぎていた道にあった。
 店内は店主が仕入れてきたデザイン雑貨が置いてあり、商品を手に取ると店主がそれについての説明をしてくれる。しかし特に気に入ったものは見つからず早々と外に出てしまった。

 次の店はそう離れていない所にあり、看板も出ていたのですぐに見つかった。こっちはだいぶ広く、雑貨以外に家具や日用品、奥のフロアには古着が何百着も置いてある。雑貨屋というよりリサイクルショップのようだ。でもきちんと陳列されている商品に心揺さぶられるものはない。やはりロヴァニエミのリサイクルショップがいい。どこに何があるかわからない雑多さも、予想外のものが置いてあるワクワク感も、実際に掘り出し物がある満足感も全部ロヴァニエミの店のが優っている。


 弟の買い物は終わったがさっき歩き回っている時に見つけたレコード屋が気になっていたので付き合ってもらう。
 フィンランドはメタルが盛んだと聞いてたことがあるが、本当かどうか調べてみたかったからだ。広くない店内にびっしりとCDが並べられている。プレスリーなどの有名アーティストのものもある。レコードもたくさん置いてある。レコードの売上が増えてきているのは知っていたが、こうして遠く離れた土地で売られているのを見ると改めて認識する。PCでも聴けるようにダウンロードコードが表記されているようだ。店を一通りまわったが、メタルを知るどころか9割が知らないアーティストだ。そりゃあフィンランドの音楽事情なんてわからないけど、ここまで知らないアーティストばかりとは思わず、自分の無知さに腹が立った。

(日記を書くにあたってこのレコード屋のことを調べてみると、インディーロックやネオアコ、エレクトロニカあたりを扱う有名な店らしく、5万人の来場があったヘルシンキの夏フェスでは物販を出していたらしい。ますます悔しい。)

レコードショップのSTUPIDO



 気を取り直してさっき行こうと決めたマーケットへ向かう。歩くと時間がかかりそうだが、どのトラムに乗ればいいかわからないし、それを人に尋ねるのももう疲れてしまったので歩いて行くことにした。
 20分くらい歩くと大きなレンガ作りの建物が見えてきた。ヘルシンキで最も大きなマーケットの一つ、カウッパトリマーケットだ。
 中はたくさんの人でごった返していて、品物も色々な味付けをしたサーモンやピザ、果物などがある。

サーモンがたくさん。


TVの取材も来ていた。


 香ばしい香りにつられて振り向くとコーヒー屋があった。その場で飲むのではなく豆を売ってくれる店だ。店主にどんな豆がおすすめか尋ねると上手にこっちの好みを聞いてきてくれる。軽いのか重いのか、苦いのかそうでないのかなど、棚から豆を取ってきて香りをかがせてくれる。店主が気に入ったので、お土産の豆の他にチョコレートを買った。僕の後は母親が頑張って英語で豆を買おうとしている。一番英語に苦手意識のあった母も今やコミュニケーションが取れるようになった。

コーヒーは本当に何種類もあった。

 あらかた見たので外へ出て、ホテルへ向かうことにした。まだ2時だがゆっくり散歩しながら行けば3時のチェックインにはちょうどいいだろう。
 中心部に戻っていくと、デザイン雑貨屋、古着屋、ギャラリーが多いと改めて思う。特にギャラリーはそこら中に看板が出ている。とはいえほとんどが有料のようなので、雑貨屋やインテリアショップに立ち寄った。


子供の行列。





 寄り道をしつつスーパーにも寄ったので、ホテルへ着いたのは4時すぎになってしまった。チェックインの説明によると、別の階にサウナがあるらしい。フィンランドといえばサウナなので楽しみだ。
 部屋はとても清潔感があり、まさに北欧といった内装だ。今までのホテルはさほど印象に残らなかったが、初めて北欧さを感じた。靴と二枚ばきの靴下、上着を脱いで楽な格好になってベッドに飛び込むと、途端に気が緩んで疲れが押し寄せてくる。8時間近くほとんど歩いていたので当たり前か。

TVにはちゃんと名前が。


 何とか体を起こして両親の部屋へ行くと、二人も同じく疲れているようで、もう外に出たくないと言う。でもフィンランドに来て以来、ディナーはスーパーで買った惣菜やマクドナルドばかりでまともなものを食べていない。せっかく家族でフィンランドに来たんだし、最後の夜くらいちゃんと食べてもいいんじゃないかと提案してみた。確かにそうだなと父親がうなずいた。でもそれまでは休んでいたいというので、待ち合わせを7時に決めて弟と二人で街を散策することにした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です